2020/11/09 16:28

煎餅職人の弟が自身の晩酌用に密かに復活させていた先代の味。お酒好き、辛い物好きには、ベヒロテ間違いなし。その名の通り「つまみ」にぴったりの煎餅の誕生秘話をご紹介。

はじめまして。センベイブラザーズと申します。弟が焼いた煎餅を兄が売る煎餅屋です。よろしくお願いします。

センベイブラザーズの20種を超える煎餅の商品開発は、兄である僕が企画し、弟にイメージを伝えて、組み立ててもらうパターンがほとんど。

でも、たまに、煎餅職人の弟から、ぽっと出てくる商品もある。それが今回ご紹介したい「つまみ七味」。

お米のツブツブ食感残る煎餅を、濃い口醤油にたっぷりと漬けて、七味唐辛子をまぶし、噛む度に、舌に絡みつく濃い口醤油と、ピリッ!とした七味唐辛子の辛味が、舌と食欲を刺激し、お供のお酒がすすむの間違いなしの煎餅。

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聞くところによると、弟は、自身の晩酌用にちょこちょこ作っていたようで、密かに楽しんでいたようだ。僕も早速、食べさせてもらうと懐かしい記憶がぱーっと脳裏に広がった。まるで、タイムマシーンのように時間がさかのぼり、思い出す光景。今は亡き親父を見上げながら、かじる子供には刺激強めの七味の味。ちびりちびりと、食べざかりの空腹を満たしたあの味だ。

うちの家業の生き証人、かーちゃんに聞く所によると、僕ら兄妹がよく盗み食いしていたその煎餅の名は「松かげ」。全国菓子大博覧会にて「金賞」をもらっているお墨付きの煎餅だったようだ。しかし「松かげ」専用の焼き機が壊れ、再度購入する資金も乏しく、幻の存在となった煎餅。

しかし、煎餅職人の弟の味覚には生き続けた味。不死鳥のように時をへて蘇った味わい。さすが「金賞」の味わい「松」を語るに名前負けしない煎餅。そんな思い出の煎餅が煎餅職人の弟の技によってこっそりと復活していた。

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先代が残してくれた、創業60年の礎があり、僕らセンベイブラザーズがいる。先代の爺ちゃんも、親父も、叔父さんも、破天荒で、人生に早々と幕をおろし、事業継承なんてカッコいいものでもなく、ぶん投げるように残していった家業はボロボロだった。でも、磨けばまだまだ光る原石を残していってくれた事は、僕らへの最高の教えなのかも知れない。

僕ら兄弟も煎餅の「金賞」を目指し、腕を磨き続け、亡き先代への恩返しと親父孝行に繋げていきたい。そんな僕らの背筋を伸ばす、煎餅職人もつまむ「つまみ七味」。その味わいと歴史をあなたにも噛み締めて頂けると嬉しいです。

せんべいを、おいしく、かっこよく。
We are Senbei Brothers.